Walter Lang Trioライブ

最近はプロのライブになかなか足を運ぶ機会もなかったが、磐田駅前、茶寮「zappa」にピアノトリオを聴きにいってきた。
今回はこの模様をレポートしたいと思う。
蔵を改造したこじんまりした店内に50人がぎゅうぎゅう詰め。
わずか2m先で演奏する3人の息づかいまでもが聴こえてくる。

実にsensitive
日頃、大音量とパワープレイの音楽に接している筆者だけに、この繊細なインタープレイはかなり勉強になった。
『タッチ』
この言葉が全てを物語っている。
指先が鍵盤に接する瞬間のなんともいえない優しさ。
弦をはじく指は時には堅くもあり柔らかくもあり自由自在に変化するベーシストの指。
シンバルレガートが曲調に合わせて様々な顔を見せる。
この日のレパートリーはスタンダードのMy RomanceとビートルズのYesterday、ドイツ民謡をのぞいてオリジナルが多かったが、「静・動」どちらの音楽も十分に堪能できた。
Walter Lang(p)
Nicolas Thys(b)
Rick Hollander(ds)
【Walter Langのプロフィール】ネットから引用
ドイツ出身のピアニスト。9歳より正式にピアノを習い出し、祖父や父親もピアニスト、アコーディオン奏者のため音楽のたえない環境で幼少を過ごす。
その後渡米しバークリー音楽学校にて本格的にピアノを習得、卒業後はヨーロッパ、アメリカを中心に活動を行うようになる。
1988年にリックホランダーカルテットのメンバーとして初来日。1990年にはリックホランダーカルテットでヨーロッパジャズコンテスト優勝するなど着実にプレイヤーとして成長していく。
以降、リックの5枚のアルバムすべてに参加。他にもリー・コニッツ、ジェームス・ムーディ、チコ・フリーマンなど共演しており、97年にはでドイツのグラミー賞 "アーティスト・オブ・ザ・イヤー"を受賞。
定評のあるプレイで日本でも多くのファンを獲得しているだけでなく、ジャズミュージシャンの間でも信頼の厚いプレイヤーである。ここ十数年はミュンヘンを中心に活動中。